運送業(軽貨物)で初めに目標とする数字「損益分岐点を超える粗利額」についてご紹介します。
軽貨物運送業が伸びる2つのポイント
日々、多くの新設法人や個人事業主の方々とお付き合いさせていただく中で、運送業、特に軽貨物運送業が伸びるには2つのポイントがあると考えます。
1.売上=単価×ドライバー数
2.融資を受ける
1.売上=単価×ドライバー数
会計では、売上の公式があります。
それは「売上=単価×販売数」だということです。
運送業では、現場毎に単価も違いますし、定期で入っている現場、スポットで入っている現場、個建で受けている現場など様々な要素があります。
それでも、運送業は「売上=単価×ドライバー数」といっても良いです。
自分自身がドライバーとして働いていくのであれば、割の良い現場を見つけることが大切です。
しかし、ドライバーを複数抱えて、事業拡大をするのに最も必要なことは、ドライバーの数を確保することです。
極論ですが、考えてみてください。
- 月額売上50万円、ドライバーに払う経費などを除いた利益は2.5万円。
利益率5%の仕事を受ける。 - 利益率5%の仕事は儲からないから受けない。
このどちらの方が利益を残せるでしょうか?
答えは「1」です。
- 月2.5万円、年間では30万円の利益を残してくれます。
- 月0円、年間でも利益は0円です。
もちろん、事業がある程度、拡大した後は違いますが、初期の運送業に必要なのは、「損益分岐点を超える粗利額を確保すること」です。
その後に、より割の良い仕事にドライバーをシフトさせていけばいいのです。
2.融資を受ける
先ほど、ドライバー数を確保することが最優先と伝えましたが、ドライバー数を確保するためには、求人をしなければいけません。
主に求人は、求人広告を出す企業が多いと思います。
そのための資金を確保するという事です。
資金確保に関しては、別のブログ記事にも記載していますが、主に下記の方法があります。
- 利益を残してお金を貯める
- 融資を利用する
利益を残してお金を貯めることももちろん必要です。
ただ、それだと事業拡大が遅くなります。
僕の見てきた軽貨物運送業のお客様が、ある程度の利益が出るようになってくるのは、ドライバー数が15~20名を超えてくる頃からです。
そうなると、自分がドライバーとして走らなくても広告費に回せる利益が出るようになります。
しかし、15名採用するための資金を、「利益を残して確保する」には長い時間がかかります。
そこで、融資を利用するのが近道です。
まずは「創業融資」、無理なら「借りられる決算書・確定申告書」を作る
詳しくは記載しませんが、まずは法人でも個人事業でも「創業融資」にチャレンジです。
それが無理であれば、決算書・確定申告書を「借りられる決算書・確定申告書」にするしかありません。
「借りられる決算書、確定申告書」というのは、1年が終わった後に小手先で作れるものではありません。
今後1年間をどうやって過ごしていくと利益が残り、「借りられる決算書、確定申告書」にできるのかというのを、毎月コミュニケーションを取りながら作っていくものです。
土谷会計事務所では、上記の方法を用いながら、多くの運送業のお客様の支援を行っております。
一例では、
- 3年で40名強のドライバーを確保した企業様
- 出会った時には3年やって1名のドライバー数だったが、1年半で10名まで増加した企業様
- 融資を断られたドライバー数20名の企業様が、翌決算後に2,000万円の融資に成功
それぞれ数百万~数千万円の融資を利用しており、毎月の顧問、経営計画書の作成から融資面談への同席まで、お手伝いしております。
面談ご希望の方は無料で行っておりますので、お問い合わせお待ちしております。